あの日見た夢の続きを
「え?似顔絵?パートナーの顔見ずに?」

羽瑠ちゃんが眉を寄せて呟く。

確かに今ここにいるのは女子だけだ。

「そうよ♡もうこの学園で
パートナーと相部屋で過ごして半月!
毎日のように顔合わせてるんだから
わざわざ顔なんか見なくったって
描けるでしょ?」

「……」

学園長は得意気な顔でそう言った。

「そんなの、私元々絵下手だし…」

また誰かが呟く。
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