【コミカライズ企画進行中】透明令嬢の報復〜絶望の炎と甘い闇〜
暫くは作戦が成功した余韻に浸っていた。
右手には包帯が巻かれていて、丁寧に手当してもらったようだ。
動かそうとすると肌が引っ張られるような感覚がした。
恐らく大きな力をコントロール出来なかった反動だろう。
広い広い部屋の中でシャルロッテはそわそわしていた。
(…………落ち着かない)
もう辺りは暗くなり、夜になっているのにも関わらず、辺りはランプに照らされて明るく見えた。
ベッドから足を下ろして、壁を伝いながら歩いていくと足がズキズキと痛む。
窓際に置いてある椅子に移動してからゆっくりと腰を掛ける。
隙間が空いてる窓に手を伸ばして扉を押した。
「~♪~♪~♪」
ディストン侯爵家で夜に唄っていた歌が自然と口から漏れた。
今日、クロに上手くいった事を報告出来たらと無意識に思ったからかもしれない。
けれどいつものように爪が擦れる音は聞こえなかった。
胸元を押さえてそっと名前を呼んだ。
「クロ……」
毎晩、話し相手になってくれたクロはやはり今回も心の拠り所だったようだ。
右手には包帯が巻かれていて、丁寧に手当してもらったようだ。
動かそうとすると肌が引っ張られるような感覚がした。
恐らく大きな力をコントロール出来なかった反動だろう。
広い広い部屋の中でシャルロッテはそわそわしていた。
(…………落ち着かない)
もう辺りは暗くなり、夜になっているのにも関わらず、辺りはランプに照らされて明るく見えた。
ベッドから足を下ろして、壁を伝いながら歩いていくと足がズキズキと痛む。
窓際に置いてある椅子に移動してからゆっくりと腰を掛ける。
隙間が空いてる窓に手を伸ばして扉を押した。
「~♪~♪~♪」
ディストン侯爵家で夜に唄っていた歌が自然と口から漏れた。
今日、クロに上手くいった事を報告出来たらと無意識に思ったからかもしれない。
けれどいつものように爪が擦れる音は聞こえなかった。
胸元を押さえてそっと名前を呼んだ。
「クロ……」
毎晩、話し相手になってくれたクロはやはり今回も心の拠り所だったようだ。