【コミカライズ企画進行中】透明令嬢の報復〜絶望の炎と甘い闇〜
そして


「───何故だッ!シャルロッテを返せと言っているのに王家は何を考えているっ」

「落ち着きないよ!」

「キチンと反省を示して、魔力もあったのなら少しは使えるだろう!?ハリエットとイーヴィーのように育ててやろうと言ったのに……!信じられないッ」

「ちょっと!!マトモに育てるってどういうことよ!?」

「もし帰ってきたら定期的に調査員が来るんだぞ!!それにある子爵は魔力なしの息子を何度も虐げてついに幽閉されたんだぞッ!そして潰れたんだッ!だからバレないように病弱ということにしていたんだろう!?」

「だけど、それとこれとは話が違うわッ!あの子爵はバカだっただけ!わたくし達は違うわッ」

「現にそうなりかけているんだっ!侯爵家がどうなってもいいのか?今のままだとこの生活だって出来なくなるんだぞ!?」

「そんな事分かってるわよ!でもあの子は絶対に災いを運んでくるわ!今更、ハリエットとイーヴィーに……」

「───うるさいッ!悪魔だろうがなんだろうと表向きにはハリエットとイーヴィーと同じように扱わねばディストン侯爵家に未来はないと言っているだろうがッ」

「そんなの嫌よッ!耐えられない……!」
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