【コミカライズ企画進行中】透明令嬢の報復〜絶望の炎と甘い闇〜

そんな気持ちが滲み出る。


「……ぁ」

「ひっ……」


絶句している四人の前にシャルロッテは足を進めた。
そして右手を振ると、四人と周囲には真っ白な炎の柱が噴き上げた。
そして目の前にある木がバチバチと音を立てて燃えていく。


「キャアアアアアッ！」

「助けっ……いやあああ」


そんな時、ハリエットとイーヴィーの悲鳴が響く。
何故ならば木と共に、二人はシャルロッテの魔法に包まれているからだ。
それにはディストン公爵と夫人も大きく目を見開いて言葉を失っている。


「───シャルロッテッ！」

「はい、なんでしょうか？」

「ハリエットとイーヴィーがッ、ほ、炎の中にッ！！」

「そうですわね」


隣にある木は炎に焼かれて黒焦げになっていく。
ハリエットとイーヴィーは体にまとわりついた炎を消そうと地面に転がり回っている。


「たずげでぇぇえッ……！」

「お母様ッ、たすけ……助けてっ……いやあああああぁっ！」