【コミカライズ企画進行中】透明令嬢の報復〜絶望の炎と甘い闇〜
自分が、望まれた子供ではないことは分かっていたが、それでもこうして目の当たりにしてしまえば、心は軋むように痛んだ。
不機嫌そうな侍女が部屋の中に入って、此方を見て吐き捨てるように「早くして」と言った。
この侍女はいつもシャルロッテに酷いことをする為、恐怖で足がすくんだ。
促されるまま震える足でドレッサーの前に座って、髪を梳かして初めてドレスに袖を通した。
暗い気持ちも綺麗に変身していく自分の姿を見て、気分がパッと明るくなった。
そして狭い部屋から足を踏み出した。
(やっと部屋から出られた……!)
そんな喜びから笑みが溢れた。
外に出るとシャルロッテは辺りをキョロキョロと見回していた。
姉のハリエットと妹のイーヴィーは、もう馬車に乗っておりシャルロッテの姿を見て、馬鹿にしたように笑っているとも気づかずに侍女に背を押されるようにして馬車に乗った。
古びた本でしか見たことのないドレスは少し苦しかったけど、それよりも喜びの方が勝っていた。
まるで御伽噺の中に出てくるお姫様のようだと思った。
前を走る姉と妹が乗った馬車よりもずっとボロボロだったけど、それも気にならないほど気分が高揚していた。
シャルロッテは外の空気を思いきり吸い込みながら深呼吸をした。
不機嫌そうな侍女が部屋の中に入って、此方を見て吐き捨てるように「早くして」と言った。
この侍女はいつもシャルロッテに酷いことをする為、恐怖で足がすくんだ。
促されるまま震える足でドレッサーの前に座って、髪を梳かして初めてドレスに袖を通した。
暗い気持ちも綺麗に変身していく自分の姿を見て、気分がパッと明るくなった。
そして狭い部屋から足を踏み出した。
(やっと部屋から出られた……!)
そんな喜びから笑みが溢れた。
外に出るとシャルロッテは辺りをキョロキョロと見回していた。
姉のハリエットと妹のイーヴィーは、もう馬車に乗っておりシャルロッテの姿を見て、馬鹿にしたように笑っているとも気づかずに侍女に背を押されるようにして馬車に乗った。
古びた本でしか見たことのないドレスは少し苦しかったけど、それよりも喜びの方が勝っていた。
まるで御伽噺の中に出てくるお姫様のようだと思った。
前を走る姉と妹が乗った馬車よりもずっとボロボロだったけど、それも気にならないほど気分が高揚していた。
シャルロッテは外の空気を思いきり吸い込みながら深呼吸をした。