【コミカライズ企画進行中】透明令嬢の報復〜絶望の炎と甘い闇〜
一瞬どうすればいいか分からなかったが、今まで学んできたことが役に立つかもしれないと、シャルロッテも意気揚々と二人の後に続いた。
周囲を見渡すと、物珍しそうに視線が集まっていることに気づく。
コソコソと話し声が聞こえてくるが、誰もシャルロッテに話しかけてくることもない。
シャルロッテは唇をギュッと噛んだ。
何かマナー的にいけないのか、それすら分からなくて不安で胸がいっぱいになった。
なんだが自分が恥ずかしい存在に思えて顔を伏せた。
しかし折角のチャンスだからと、震える足で階段を上がった。
今まで見たことがないほどの沢山の人に体が震えそうになっていた。
ホールの一番端の柱の影にそっと身を寄せながら次々に壇上に上がる美しい令嬢や令息達を見て惚けていた。
令嬢や令息達が水晶玉に手を当てて属性を告げられると拍手と歓声が上がる。
(あの水晶玉に触れられたら、きっと私も……!)
そんな時、二人の青年が会場へと入ってくると割れんばかりの歓声が上がった。
「デイヴィッド殿下」と、令嬢達から名前を呼ばれ、綺麗な金色の髪と青の瞳を持った美しい青年が此方に向かって優しい笑みを浮かべながら手を振ると「キャー」という大声がホール一杯に響いた。
周囲を見渡すと、物珍しそうに視線が集まっていることに気づく。
コソコソと話し声が聞こえてくるが、誰もシャルロッテに話しかけてくることもない。
シャルロッテは唇をギュッと噛んだ。
何かマナー的にいけないのか、それすら分からなくて不安で胸がいっぱいになった。
なんだが自分が恥ずかしい存在に思えて顔を伏せた。
しかし折角のチャンスだからと、震える足で階段を上がった。
今まで見たことがないほどの沢山の人に体が震えそうになっていた。
ホールの一番端の柱の影にそっと身を寄せながら次々に壇上に上がる美しい令嬢や令息達を見て惚けていた。
令嬢や令息達が水晶玉に手を当てて属性を告げられると拍手と歓声が上がる。
(あの水晶玉に触れられたら、きっと私も……!)
そんな時、二人の青年が会場へと入ってくると割れんばかりの歓声が上がった。
「デイヴィッド殿下」と、令嬢達から名前を呼ばれ、綺麗な金色の髪と青の瞳を持った美しい青年が此方に向かって優しい笑みを浮かべながら手を振ると「キャー」という大声がホール一杯に響いた。