酩酊メロウ
「でもいいです、おかげで憂雅さんの貴重なシーンを撮れました」
満面の笑みでイチオシの1枚を見せつけてきた澪。
うわぁ、たるみきったにやけヅラ。こんなの組の連中に見せたら絶対笑われる。
澪が嬉しそうな顔するもんだから消せとは言えないが。
「澪はタバコ吸ってる男、嫌じゃねえの?」
「嫌いです、ヤニ臭いの苦手」
「けど俺はいいの?」
「憂雅さんの喫煙シーンは絵になります」
「禁煙中なのに、なんでそういうこと言うんだよ。調子乗ってヘビースモーカーに逆戻りじゃねえか」
タバコ吸って叱られたことは多々あるが、褒められたのは初めての出来事だった。
澪ちゃんよ、最近俺のこと甘やかしすぎだろ。
「ヘビースモーカーは嫌ですけど、たまにならいいんじゃないですか?」
「たまにで済まないから我慢してたんだけどな」
最後の煙を吐き出し、灰皿代わりのコーヒーの空き缶に吸殻を落とす。
一連の動作を見ていた澪は、首を傾げて俺に近づいてきた。
「何かありました?」
大嘘つきな俺と1年一緒に過ごした澪は、本音を嗅ぎとってわずかな変化に異変を感じるようになった。
ほんっと、俺のこと大好きだよな。俺もそんな澪が好きだけど。
満面の笑みでイチオシの1枚を見せつけてきた澪。
うわぁ、たるみきったにやけヅラ。こんなの組の連中に見せたら絶対笑われる。
澪が嬉しそうな顔するもんだから消せとは言えないが。
「澪はタバコ吸ってる男、嫌じゃねえの?」
「嫌いです、ヤニ臭いの苦手」
「けど俺はいいの?」
「憂雅さんの喫煙シーンは絵になります」
「禁煙中なのに、なんでそういうこと言うんだよ。調子乗ってヘビースモーカーに逆戻りじゃねえか」
タバコ吸って叱られたことは多々あるが、褒められたのは初めての出来事だった。
澪ちゃんよ、最近俺のこと甘やかしすぎだろ。
「ヘビースモーカーは嫌ですけど、たまにならいいんじゃないですか?」
「たまにで済まないから我慢してたんだけどな」
最後の煙を吐き出し、灰皿代わりのコーヒーの空き缶に吸殻を落とす。
一連の動作を見ていた澪は、首を傾げて俺に近づいてきた。
「何かありました?」
大嘘つきな俺と1年一緒に過ごした澪は、本音を嗅ぎとってわずかな変化に異変を感じるようになった。
ほんっと、俺のこと大好きだよな。俺もそんな澪が好きだけど。