酩酊メロウ
「……澪」

「っ、あ……やぁ」

「澪、聞いてる?触ってないのにどうした?」


1週間溜まったものを吐き出すため、憂雅さんは私の体をじっくり堪能する。
寝室に向かう余裕もなく、リビングのソファの上で
執拗に責められ、熱に当てられ溺れる。

気がつけば触れてもいないのに下着が濡れていて、迎え入れる準備ができてしまった。


「憂雅、のせい……んんっ」

「そこは素直に期待してたって言えよ」


嘘をついた罰とでも言うように、いきなり指を中に入れてきた。
体を仰け反って反応する。憂雅さんは「いい反応」と笑った。


「こんなに締め付けてきて……もう欲しいくせに」

「憂雅さんが挿れたいんでしょ?」

「ふは、バレてらぁ」


妙に据わった目で見つめられ、憂雅さんはすでに我慢の限界なのだと悟った。
誰も知らない憂雅さんの男の顔。火がついた独占欲に急かされて「早くちょうだい」と求めた。
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