酩酊メロウ
事務所の入っているタワーマンションは変わっている。
最上階の部屋には1階がヤクザの事務所を通らないとたどり着けない。
最上階の部屋は杏ちゃん改め琥珀と、彼氏である荒瀬組若頭が同棲している。
もちろん双子たちも一緒に住んでいて4人暮らし。
憂雅さんはひとつ下の階、2LDKの部屋に住んでいて、流星くんと星奈ちゃんがよく泊まりに来る。
今日がちょうどその日で、一緒にご飯を食べてゲームをしたりしながら遊んでいた。
2人とも「今日は憂雅が帰ってくるまで起きておくんだ」と私が寝室として使わせてもらっている部屋で張り切って夜更かししていたけど、静かになったから覗くとベッドに横になって寝息を立てていた。
かわいい寝顔を見てくすっと笑っていると、玄関のドアが開く音がした。
「憂雅さん、おかえりなさい」
玄関に向かうとお酒の匂いがした。
靴を脱ぐ憂雅さんの足取りはしっかりしてるし、顔色は変わらないけど鼻歌を歌って上機嫌。
憂雅さんが酔ってる姿、初めて見た。
「ただいま、流星と星奈来てたんだ」
「はい、だけど2人とも寝ちゃって」
“さっきまで憂雅さんに会いたくて張り切って起きてたんですよ”。続けて言葉にしようとしたのに、目の前が急に暗くなって言葉が出なくなった。
お酒のにおいが強くなって、感じる温もりと背中に回された大きな手に心臓が高鳴る。
あれ、もしかして、ハグされてる?
最上階の部屋には1階がヤクザの事務所を通らないとたどり着けない。
最上階の部屋は杏ちゃん改め琥珀と、彼氏である荒瀬組若頭が同棲している。
もちろん双子たちも一緒に住んでいて4人暮らし。
憂雅さんはひとつ下の階、2LDKの部屋に住んでいて、流星くんと星奈ちゃんがよく泊まりに来る。
今日がちょうどその日で、一緒にご飯を食べてゲームをしたりしながら遊んでいた。
2人とも「今日は憂雅が帰ってくるまで起きておくんだ」と私が寝室として使わせてもらっている部屋で張り切って夜更かししていたけど、静かになったから覗くとベッドに横になって寝息を立てていた。
かわいい寝顔を見てくすっと笑っていると、玄関のドアが開く音がした。
「憂雅さん、おかえりなさい」
玄関に向かうとお酒の匂いがした。
靴を脱ぐ憂雅さんの足取りはしっかりしてるし、顔色は変わらないけど鼻歌を歌って上機嫌。
憂雅さんが酔ってる姿、初めて見た。
「ただいま、流星と星奈来てたんだ」
「はい、だけど2人とも寝ちゃって」
“さっきまで憂雅さんに会いたくて張り切って起きてたんですよ”。続けて言葉にしようとしたのに、目の前が急に暗くなって言葉が出なくなった。
お酒のにおいが強くなって、感じる温もりと背中に回された大きな手に心臓が高鳴る。
あれ、もしかして、ハグされてる?