酩酊メロウ
唐突な告白だった。そんな素振り微塵も見せなかったのに。


「えっ……」

「混乱して怯えてる顔、かわいい」


戸惑っていると抱き上げられ、憂雅さんは寝室に向かう。
暴れると「逃げる場所なんてないのに、どこ行くつもりだよ」、そんな言葉を投げかけられ自分の立場を思い知らされた。

逃げたら今度は、違う組織の人間に捕まるかもしれない。
だったら憂雅さんに身体を許す方がマシだ。

憂雅さんの寝室に入ると少し乱暴にベッドに下ろされた。覚悟を決めて目をつぶると、覆いかぶさってまたキスをしてくる。
舌で口をこじ開けられ、口内を犯される未知の感覚を味わった。

私はキスだけで精一杯なのに、憂雅さんは服の中に手を入れてきて、背中を支えて少し浮かすと片手でホックを外してきた。


「肉付きいいよな、澪ちゃん。すげえタイプ」


さすがに抵抗したけど無駄だった。憂雅さんの大きな手が乳房を包み込み優しく触れる。
お腹や二の腕も触られてもう訳が分からないくらい恥ずかしい。
確かに細くてスタイル抜群の琥珀ちゃんよりはむっちりしてるのは確かだけど。
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