酩酊メロウ
「舌出して」


命令され、恐る恐る口を開ける。


「ちっせえベロ、かわいい」

「っ、んむ……んん」


舌を絡めて吐息すら奪おうとするキス。苦しいのに気持ちいい。
抱きしめられてキスをされることがこんなに心地いいことだと思わなかった。
こんな感覚、知らなければよかった。


「なんで嫌がらねえの?」


だって、ますます嫌じゃなくなる。
私だってセックスに興味がないと言えば嘘になるし、この続きを欲してしまう。


「もしかして、無理やりされんの好き?」

「ちがっ……」

「違くねえだろ、こんなに濡らして」

「なに、これ……」


下着の中に手を伸ばされ、信じられないくらい濡れていてなぜか泣きそうになった。
こんな自分知らない、襲われてるのに身体は素直なんて。
< 17 / 73 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop