酩酊メロウ
「……なんだよ、その顔」


憂雅さんの目つきが変わった。隠していた官能的な熱を発現させ、逃げようと後ずさりしようとした私の腕を強く握る。

不意に立ち上がった憂雅さんに唇を奪われ、身動きが取れない。
嫌だと口にすらできないまま、服を脱がされて体をまさぐられて、逃げる隙を与えてくれない。


「何もしないって、もうこんなことしないって言ったくせに」

「素直じゃねえな、ここは欲しがってるのに」

「だって触り方が……」


やっと声を出せる状況になったけど、もう遅いって自分でも分かってる。
言葉とは裏腹に優しく暴かれて、体の奥が疼いて立っているのもつらい。


「見える?鏡に映ってる澪の身体」


本能に理性が負けそうな状態で、後ろに立った憂雅さんは浴室の鏡を見るように指示する。
なまめかしく濡れた自分の肌、秘部に沿うように触れていた憂雅さんの長くて太い指。
するとグズグズに濡れた蜜口に、指が飲み込まれていくのが見えた。

こんなくっきり見えるなんて。掃除の際に、鏡に曇止めを塗ったのが裏目に出た。
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