酩酊メロウ
「やだ、やぁ、これ……だめ!」

「串刺しにされて喜んでんの?変態だな」


激しくまぐわう身体がぶつかり、乾いた音が寝室に響く。
繋がったまま抱き上げられ、憂雅さんは立った状態で何度も腰を突き出す。

俗にいう駅弁の状態では男に身を委ねるしかない。深くえぐられて嬌声を上げる。
苦しいのに気持ちいい、声が我慢できない。


「見える?ほら」


不意に視線を落とした憂雅さんに釣られて目線を下げる。
すると一旦引き抜いて、ゆっくり中に挿入っていく様子を見せつける。


「最初に比べたらだいぶほぐれてきたから、俺の全部挿入るようになったな」

「いわ、ないで」

「かわいい、その反抗的な目付き」


かわいいとかどうせ、思ってもないくせに。
わずかに残った意地で睨みつけるも「まだそんな顔する気力残ってんのかよ」と薄ら笑いを浮かべる。

まずい、選択肢を間違えた。
予感は的中し、ベッドに降ろされたあと、腰を両手で掴まれ正常位で激しく責められる。

みっともなく喘いで感じて、どうにか快感を逃そうと憂雅さんの腕を掴む。
すると奥に挿れたまま抽挿をやめた。不思議に思って顔を上げると、見つめられていることに気がついた。
快感に溺れたこんなだらしない顔、見られたくないのに。
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