酩酊メロウ
「おはよ」


翌朝にはベッドに取り残されている思ったのに、憂雅さんの胸の中で目が覚めた。
長い時間抱かれて、疲れてベッドに横になったところから記憶が無い。おそらく気絶するように寝てしまったんだろう。


そんなことより、今さら裸で抱き合ってることに気がついた。
昨夜の情事でしわくちゃになったシーツを掴み体に巻き付け、起き上がって距離を取った。


「なんでいるんですか。もうお昼なのに」

「今日俺非番、休み」

「ヤクザに非番なんてあるんですか」

「さすがに働き詰めは疲れるから。つーか、本家の連中酔いつぶれてそれどころじゃねえ」

「昨日は宴会だったんです?」

「そうそう」


憂雅さんは全裸でも堂々としていて、髪をかきあげながら豪快にあくびをする。
ふう、と息をつくと近づいてきてシーツを引っ張ってきた。
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