酩酊メロウ
「夏だから筋トレして体引き締めたいと思ってるんけど、どこから鍛えたらいいですか?」

「だめ、澪は筋トレなんてしなくていい」


普段から鍛えてる様子を見てるから、参考までに質問したら断固拒否された。


「……そんなに私の体が好きなんですか?」

「顔も体も好き。あと声もリアクションもかわいい」


好きなのは体だけと思ったのに、全肯定された。
今日の憂雅さんは溶けるように甘い。いつもの強引さがなくてかわいいし。


「……あとは自分で洗ってください」

「あれ、なんで照れた?」


嘘かもしれないのに、嬉しくて手が止まる。
頬の熱を冷ますために外に出ようとしたけれど、それは許してくれなかった。
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