酩酊メロウ
「澪、俺とずっと一緒にいて」


昂った想いとともに吐き出される願い。


「俺から離れないで」

「嘘つき……」


信じきれなくて返答はできない。嘘でもいいから欲しい言葉だったのに。
甘いはずの言葉が、苦くて飲み込めない。


「うん、信じてもらえなくてもいい」


憂雅さんは悲しげに笑って、私の背中をそっと撫でた。

本当は好きって言いたい、もっと愛してって欲を吐き出したい。
日に日に強くなる想いがとどまることを知らない。

完全に絆されて、この人無しでは生きられなくなるのも、時間の問題だ。
ひょっとしたらもう、手遅れかもしれない。
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