酩酊メロウ
人魚姫
憂雅さんと初めて関係を持ってから5か月が過ぎた。
相変わらず、酔うと抱かれるという関係は変わっていない。


「すっかり冬だね、最近寒すぎ」

「ね、明日雪降るらしいよ」

「もう雪降るの?早くない?」


11月も半ば、外に出ればイルミネーションがどこかしこできらめいて夜の街は眩しい。
大学帰り、琥珀と天気の話をしながら何気ない日常を送る。

憂雅さんのこと、星奈ちゃんは琥珀には秘密にしてくれたみたいで、琥珀は私たちの関係を追求してくることはなかった。


「クリスマスプレゼントどうする?」

「双子ちゃんたちの?」

「ううん、憂雅さんの」


そのはずが、突然憂雅さんの話題を出されて困った。
嘘が下手な私は押し黙ってしまい、琥珀は不思議そうな顔をした。
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