【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~
――次の日の夕方。

学校が終わるとそのままRYOさんのマンションにやってきた。



「アヤちゃん、どうぞ」

RYOさんは笑顔で私を迎えてくれた。

「で、相談てなに?」

「実は…」

西日が差し込んでいた。

床暖房のせいもあって部屋の中は汗ばむほどだ。

私は出してもらったコーラを一口飲んだ後、切り出した。

「私、綺麗になりたいんです!」

RYOさんはあっけにとられたような顔で私を見つめる。

「ど、どうしたの?」

「私、この前RYOさんに変身させてもらって…。そしたらやっぱりあんなふうに綺麗になりたいって思って。でも、自分でいろいろやってみたんだけど、どうしてもうまくいかなくて。でもでも、綺麗になりたいから…」

最後のほうは涙声でうまく言えなかった。

私はしゃくりあげながらも想いを伝えようと必死だった。

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