【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~
「そっか…」
RYOさんは困ったような笑顔を見せる。
「でもこう言ったらなんだけど…。僕は一応プロのアーティストだし、ただでってわけにはいかないんだ」
「あ…」
そうだった。
わたしったらなんて虫のいい…。
ちょっと考えればわかるようなことなのに、麻生くんのことばっかり考えていて気づかなかった。
RYOさんが親切なのにすっかり甘えていたんだ。
情けなくてまた涙が溢れた。
「ごめんなさい、RYOさん。私、帰ります」
そう言い終わらないうちに玄関に駆け出した。
恥ずかしい。
私はぜんぜん子どもだ。
RYOさんは困ったような笑顔を見せる。
「でもこう言ったらなんだけど…。僕は一応プロのアーティストだし、ただでってわけにはいかないんだ」
「あ…」
そうだった。
わたしったらなんて虫のいい…。
ちょっと考えればわかるようなことなのに、麻生くんのことばっかり考えていて気づかなかった。
RYOさんが親切なのにすっかり甘えていたんだ。
情けなくてまた涙が溢れた。
「ごめんなさい、RYOさん。私、帰ります」
そう言い終わらないうちに玄関に駆け出した。
恥ずかしい。
私はぜんぜん子どもだ。