【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~
目が覚めたときには太陽はずいぶん高く上がっていた。

カーテンの隙間から差し込む日差しの角度が大きくなっている。



「あれ…」

いつもは枕元においてあるめがねがなかった。

ベッドの下を覗いてみたがやっぱりない。


「あ…」


昨日RYOさんの部屋を飛び出したとき。

あわててたからバッグだけしかもっていなかったかも。

めがねなしじゃ何も見えなくて外なんか歩けないんだけど、使い捨てコンタクトしてたから難なく帰って来れたんだ。



だからか。

私、今見えてるし。

昨日コンタクト入れたまま眠っちゃったんだ。

どうりで目がぱさぱさしてる。

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