【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~
揺れる気持ち
土曜日、私は約束どおり麻生君の家にやってきた。
RYOさんに惹かれている自分に気づいてしまっていたから、断ろうかとも思った。
でも、結局麻生君の「勉強するだけだから」という言葉に押し切られた。
ううん、違う。
本当は自分を正当化できる言い訳が見つかったから。
ずるい、私。
麻生君の家は想像していたよりもうんとお金持ちらしかった。
門の外に立って私は圧倒される。
だって庭園と言う言葉がふさわしいお花がいっぱいのお庭。
レンガ造りのやたらと大きなおうち。
エグゼクティブマンションもすごいけど、こっちはさらにすごい。
「どうぞ、入って」
麻生くんがドアを開けて手招きする。
RYOさんに惹かれている自分に気づいてしまっていたから、断ろうかとも思った。
でも、結局麻生君の「勉強するだけだから」という言葉に押し切られた。
ううん、違う。
本当は自分を正当化できる言い訳が見つかったから。
ずるい、私。
麻生君の家は想像していたよりもうんとお金持ちらしかった。
門の外に立って私は圧倒される。
だって庭園と言う言葉がふさわしいお花がいっぱいのお庭。
レンガ造りのやたらと大きなおうち。
エグゼクティブマンションもすごいけど、こっちはさらにすごい。
「どうぞ、入って」
麻生くんがドアを開けて手招きする。