【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~
「えっと…」

私の頭はちっとも働かなかった。

だって、麻生くん近すぎるよ。

ほっぺとほっぺがくっつきそう。

だめ。

文字を追えない。

何も頭に入らない。

「shallの雰囲気を出すためにどんな訳にしたらいいかなあ」

麻生くんの息が私のまつげにかかる。

そのたびまつげが揺れる。

私の心も揺れる。
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