【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~
「い、いません」
私は嘘をついた。
本当は…麻生君に聞かれて真っ先に頭に浮かんだのはRYOさんだった。
でも、それを認めてしまうのがなんだか怖くて…。
それに、彼の指先の感覚がまた蘇ってきて、それが私を混乱させた。
「沢木さん…?」
気がつくと、麻生くんが心配そうに私の顔を覗き込んでいた。
「あ…」
「大丈夫? なんだか泣いちゃいそうな顔してたから」
麻生くんの言葉でようやく自分自身を取り戻した。
「ごめんね、私最近いろんなことがあってね、なんか自分でもよくわからなくなっちゃってるんだ」
私は嘘をついた。
本当は…麻生君に聞かれて真っ先に頭に浮かんだのはRYOさんだった。
でも、それを認めてしまうのがなんだか怖くて…。
それに、彼の指先の感覚がまた蘇ってきて、それが私を混乱させた。
「沢木さん…?」
気がつくと、麻生くんが心配そうに私の顔を覗き込んでいた。
「あ…」
「大丈夫? なんだか泣いちゃいそうな顔してたから」
麻生くんの言葉でようやく自分自身を取り戻した。
「ごめんね、私最近いろんなことがあってね、なんか自分でもよくわからなくなっちゃってるんだ」