【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~
ランはいちばん身近な女の子で、私が誰よりも心を許していた。
ちょっと鼻持ちならないところがむかつくときもあったけど、いつだって一生懸命でかわいくて…。
そのランが涙をいっぱいためた瞳で私に訴える。
「え…それは…」
本当のことを言ってしまおうか。
あの日、図書館でRYOさんと会ってから私に起こったすべてのことを。
でも、そうしたらきっとランに軽蔑される。
私が二人の男に心が揺れていることをきっとランは見抜いてしまう。
それに、悪者になりたくない。
すべてを打ち明けてしまったら、きっとランは私の元を去ってしまう。
自分を出し抜いて麻生君に近づき、そそのかしたって思われても仕方ない。
ちょっと鼻持ちならないところがむかつくときもあったけど、いつだって一生懸命でかわいくて…。
そのランが涙をいっぱいためた瞳で私に訴える。
「え…それは…」
本当のことを言ってしまおうか。
あの日、図書館でRYOさんと会ってから私に起こったすべてのことを。
でも、そうしたらきっとランに軽蔑される。
私が二人の男に心が揺れていることをきっとランは見抜いてしまう。
それに、悪者になりたくない。
すべてを打ち明けてしまったら、きっとランは私の元を去ってしまう。
自分を出し抜いて麻生君に近づき、そそのかしたって思われても仕方ない。