【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~
――来ないと後悔するからね。
その一文がどうしてもひっかかって。
結局次の日、私は麻生くんのもとへ足を運んでしまった。
もしかしたら、殺されてしまうかもしれない。
あの日、私の首に手を回した彼の力の強さがよみがえる。
なのに、私の手はその呼び鈴を押してしまう。
――ピンポーン、ピンポーン。
けれど、中からはなんの応答もない。
からかわれた?
半分安心したような、悔しいような。
本当はそのまま帰ってしまえばよかったのかもしれない。
その一文がどうしてもひっかかって。
結局次の日、私は麻生くんのもとへ足を運んでしまった。
もしかしたら、殺されてしまうかもしれない。
あの日、私の首に手を回した彼の力の強さがよみがえる。
なのに、私の手はその呼び鈴を押してしまう。
――ピンポーン、ピンポーン。
けれど、中からはなんの応答もない。
からかわれた?
半分安心したような、悔しいような。
本当はそのまま帰ってしまえばよかったのかもしれない。