【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~
次の瞬間、私は信じられない声を聞いた。


「アヤ。何を怖がっているの? 早く二階に上がってきて」


間違うわけなどない。

その声は、大切な私のいとこ、ランのものだった。


「ラン? どうして、どうしてそこにいるの?」


混乱していた。

なぜここにランがいるの?

どうして?

いったいどうして??


「お願い、アヤ。早く上がってきて。でないと、麻生くんが怒るから…」









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