【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~
別にさ、私は悪いことしてないよ。
たださ、ご本人を目の前にして言えないでしょ。
この前、窓開けたままエッチしてたでしょ、なんて。
それなのにランときたら――。
「あの、すみません。アヤとどういうご関係なんですか?」
なんてずけずけ聞きまくる。
そしたら、彼――。
「この前ね、僕が猫と遊んでいたら、猫の声があんまりうるさかったみたいで彼女が窓を開けて…」
「猫?」
「そう、猫」
「へえ」
ラン、狐につままれたような顔してる。
って、私だって!
何が猫よ。
よくもこうしゃあしゃあと嘘をつけるものね。
たださ、ご本人を目の前にして言えないでしょ。
この前、窓開けたままエッチしてたでしょ、なんて。
それなのにランときたら――。
「あの、すみません。アヤとどういうご関係なんですか?」
なんてずけずけ聞きまくる。
そしたら、彼――。
「この前ね、僕が猫と遊んでいたら、猫の声があんまりうるさかったみたいで彼女が窓を開けて…」
「猫?」
「そう、猫」
「へえ」
ラン、狐につままれたような顔してる。
って、私だって!
何が猫よ。
よくもこうしゃあしゃあと嘘をつけるものね。