【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~
バスを見送ったまましばらく動けなかったけれど、ようやく本来の目的を思い出し、私は麻生くんの家を目指した。
私は言わなくちゃ。
麻生くんがランにしたことは決して許されることではないと。
彼女の気持ちを踏みにじった罪をしっかり感じてほしいと。
それに…。
もうひとつ確かめたい。
あの日、ランがあんな目にあった日、危ないところにタイミングよくRYOさんたちが現れたのは偶然だったのだろうか。
リサコさんの恋人であるRYOさんがその家を訪れることはありえることだけど、リサコさんはRYOさんとの関係をオープンにはしていなかった。
ということは麻生くんに知られたくなかったということだろう。
だとすれば、RYOさんがリサコさんの家にいるなんてかなり不自然ということになる。
私は言わなくちゃ。
麻生くんがランにしたことは決して許されることではないと。
彼女の気持ちを踏みにじった罪をしっかり感じてほしいと。
それに…。
もうひとつ確かめたい。
あの日、ランがあんな目にあった日、危ないところにタイミングよくRYOさんたちが現れたのは偶然だったのだろうか。
リサコさんの恋人であるRYOさんがその家を訪れることはありえることだけど、リサコさんはRYOさんとの関係をオープンにはしていなかった。
ということは麻生くんに知られたくなかったということだろう。
だとすれば、RYOさんがリサコさんの家にいるなんてかなり不自然ということになる。