【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~
もし、今日、私が麻生君と会って、そして、私が危険な目に遭ったとしたのなら、RYOさんは私を助けに現れるのだろうか。


それとも――?



私は麻生くんの家の前に立ち、その大きなお屋敷を見上げていた。

いざ、ここに踏み入れるとなるとあらためて身震いがする。

いいのだろうか。

無謀すぎるのではないのだろうか。



通りを行く人の視線を感じ、私はためらいながらもその呼び鈴を押してしまった。






< 300 / 353 >

この作品をシェア

pagetop