【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~
「や、やめて!」

私は後ろでに縛り上げられていた。

必死に抵抗を試みるが、男の力にはかなわない。

簡単に両足首も同じように縛られてしまった。

「助けて!誰か!!」

ありったけの声で叫ぶ。

このままじゃきっと殺されてしまう。

しかし、助けなど来るわけもなかった。

このマンションは防音設備のレベルも高い。

深夜グランドピアノを弾いても問題ないと聞いたことがあった。

「黙れ!」

私は助け出されるかわりに、右の頬に平手打ちを食らった。

「世話がやけるよ」

二度と大声を出せないようにと、私は口までふさがれてしまっていた。





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