【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~
「さてと、どうやってあげようかな。今、マコはこのとおり使い物にならないから、僕がアヤちゃんの相手をしてあげようか?」

ぎらぎらと輝きを放つその目は悪魔のものに違いなかった。

助けて、お願い、助けて!

私の心の叫びが通じたのか、RYOさんはこう言った。

「最後にさ、アヤちゃんの言いたいことも言わせてあげるよ。これじゃあんまりに不憫だし。それに、君のあのときの声も聞いてみたいし。ただし、いいね。大声を上げたらその時点で君を殺すから」

口に貼られていた粘着テープがやっとはがされた。

「どうして殺さなくちゃいけないの? 殺さなくったって麻生くんが警察に言わないようにする方法を他にも探せばいいじゃない」

「それがだめなんだ」

「どうして?」

「僕はマコが憎くて仕方ないんだ」
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