【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~
「まあ、それもそうよね」
「かわいい子だったらともかくアヤだしね」
ブサイクという言葉にみんな冷静さを取り戻したようだ。
私がライバルになるわけなんてないってことをあらためて思い出したのだろう。
途端、さっきまでの怒りも収まり、お互い顔を見合わせあう。
私もブサイクらしく、びん底めがねをかけなおし、髪の毛の寝癖をさらに逆立てた。
がやがや教室をあとにするファンたち。
それを尻目に、私は机の下で携帯を確認する。
絶対に誰にも言えない。
学校に戻ってくる前に麻生くんが私に向けて携帯を差し出してきた。
「メアド交換しよ」
「え…でも…」
心臓爆発しそうでした。
「いいじゃん。友達になりたいんだ」
麻生君が差し出す携帯に抵抗する理由もなく、言われるままに赤外線通信した。
それだけでも十分びっくりなのに…。
そのあと「ありがと」っていきなりほっぺにキスされた。
どうしよう。
まだドキドキがとまらないよ。
だって私、この三日間でイケメン二人にキスされたんだよ。
ありえないでしょ!!
「かわいい子だったらともかくアヤだしね」
ブサイクという言葉にみんな冷静さを取り戻したようだ。
私がライバルになるわけなんてないってことをあらためて思い出したのだろう。
途端、さっきまでの怒りも収まり、お互い顔を見合わせあう。
私もブサイクらしく、びん底めがねをかけなおし、髪の毛の寝癖をさらに逆立てた。
がやがや教室をあとにするファンたち。
それを尻目に、私は机の下で携帯を確認する。
絶対に誰にも言えない。
学校に戻ってくる前に麻生くんが私に向けて携帯を差し出してきた。
「メアド交換しよ」
「え…でも…」
心臓爆発しそうでした。
「いいじゃん。友達になりたいんだ」
麻生君が差し出す携帯に抵抗する理由もなく、言われるままに赤外線通信した。
それだけでも十分びっくりなのに…。
そのあと「ありがと」っていきなりほっぺにキスされた。
どうしよう。
まだドキドキがとまらないよ。
だって私、この三日間でイケメン二人にキスされたんだよ。
ありえないでしょ!!