貴方と私は秘密の✕✕ 〜地味系女子はハイスペ王子に夜の指南を所望される〜
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……そしてその後。久しぶりの感覚についていけず、ソファーに座ってボンヤリする私の隣に座った神山透は、手持ちぶさたなのか、 もう一度私の首筋に顔を埋め、ペロペロはむはむと唇を這わせてきた。

「ひぁやっ、ちょ、ちょっと!かみ…や…まさん!んっ、あっ、それ、キモチよくなるから、ダメ…ですっ…て!!」

「山本さんは首が弱いのかな?けど、気持ちいいなら問題ないじゃないですか。……ね?これはこちらが勝手にすることなので、山本さんはどうぞお気になさらないで下さいね。」

耳のそばで囁く声がなんとも言えず色っぽくて、体がゾワゾワ反応してしまう。気がつくと体勢を変えた神山透の手は私の胸をロックオンして、ブラの上から突起をくりくり捏ねくりはじめている。

……あっれ~??イケメン、なんか手が早くね???
誰だヘタレだとか言ってたやつ!

こんなはずでは無かったと思うも、こちらもこちらでご無沙汰ぶりな感覚に脳が支配され、まともな考えが思いつかない。

髪をかきあげられ、耳たぶを噛みつかれ、チュパチュパ唇と舌を吸われながら口内を舐め回される。そこへ胸をふわふわ突起をカリカリ揉みしだかれたならば、どんどん頭が真っ白になっていって、いよいよ何も考えられない。

「ん、あっ、だ、だめですってば……」
「山本さん、ぷるぷる震えてる。かわいいなぁ。ねぇ……入れてもいい?」

神山透が私の顔を覗き込んでお願いをする。
えーとでも、私は彼の先生役で、あくまでこれは彼の研究心を満たすものであって、今後誰かといたす時の参考にしていく為のものであって……

「だめで、す……ってば……」
「でも山本さん、さっきから足をモジモジさせてるし、キスと胸しか触ってないのに、もう体は準備できてるみたいですよ。」

少しからかう様なイケメンの声。
バレてる!
だって、色気ダダ漏れのイケメンが自分にご奉仕してくれてるなんてシチュエーションがエロすぎて、感じちゃわない方がどうかしてるよ!

指摘を受けて余計にモジモジする私に、イケメンは畳み掛けるように誘惑の言葉を口にする。

「今入れたらきっと僕だけじゃなくて、山本さんも凄く気持ちよくなると思いますよ」

「ほん、と、に、?」
「ほんとですって、きっと気持ちいいですよ。二人で気持ちよくなりましょう?……だから、ね、入れてもいい?」

一緒に気持ちよくなりましょう?

少し切羽詰まったような神山透の声と仕草に胸と下腹部がキュンキュンする。今入れたら神山透も気持ちよくなるし、私も気持ちよくなるのかあ。二人共気持ちよくなれるのならば、それでもいいのかなぁ。

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