貴方と私は秘密の✕✕ 〜地味系女子はハイスペ王子に夜の指南を所望される〜
楽しい食事が終ったら片付けを一緒にして。
その後リビングへと移動すると、神山透が入れるコーヒーを飲みながら、私達は買ってきたシュークリームを堪能するのだった。

すっかり寛いだ空気の中で改めて思い知らされるのは神山透の手際の良さ、スパダリっぷりである。
あの日給湯室で聞こえた話通り、仕事ができて、イケメンで、優しくて家事も完璧だなんて、全くもって信じられない。
あえて欠点を言うならば、何故か私とセフレ関係を続けている点か。
謎が謎を呼ぶイケメンの行動だが、不思議なもので振り回されつつも案外それが嫌じゃなかったりする私なのである。

さてBGM代わりのテレビの画面に映る、クイズ番組の回答をああでもないこうでもないと予測したりと他愛ない話をしていると、あっという間に時間は過ぎ。

ふと視線を感じると、横に座って一緒にテレビを見ていたはずの神山透はじぃっとこちらを見つめていて、ゆっくり近づいてきたかと思うと、チュッと首筋にキスをする。
そしてそのままズリズリ体重をかけられ、気がつくといつの間にやら私は押し倒されているのであった。
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