貴方と私は秘密の✕✕ 〜地味系女子はハイスペ王子に夜の指南を所望される〜
これから行われることを想像すると、体の内側から蕩けそうになってしまうが、ちょっと待て。ここ、不在とは言え神山透の叔父さんち。セフレの叔父さんちであんあんするのは、いくらなんでもダメなような気が!

「ちょ、ちょっと!神山さんっ!ここ、神山さんの叔父さんちですから!!」

慌ててのし掛かる神山透の肩を押し、足をバタつかせ抗議すると、今までにない私の反応にようやくイケメンは体を離す。

その表情は「他の娘は何も言わずに抱かせてくれたのに」と言わんばかりに不服そうだが、けど、なんか私は嫌なのだ。だって親戚の人の家でえっちできる?私は断然できない派だわあ。

身をガードしながらそう言うと、神山透はガシガシ頭をかきながら、しょんぼりうなだれるのであった。

「……すみません。自分のテリトリーに山本さんが入ってきてくれたのがなんだか嬉しくて……ちょっとがっつきました」

いやまあ、こちらも迂闊にお邪魔しまして、と、歯切れも悪く呟く私である。夢の中とは言え私だって会社の書庫でイタしてるのだから、倫理とか節度とかを偉そうに語る資格は無い。

「えーと、じゃあそろそろ帰りますね」
「えっ今日は泊まっていって下さいよ!初めて来た道ですし、山本さんが家に着く頃には夜中になっちゃいますよ!」

気まずい空気が流れるのを察知した私に、神山透はちょっと待てと食い下がる。

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