私だけに甘いあなたと恋をする
「じゃあ俺、学級委員やります」


そう言って手を挙げたのは真鍋くん。


「えっ…」


どうして?


私も巻き込まれた感じだけど、真鍋くんがわざわざ背負うことじゃないと思う。


「やりたくない奴に無理にやらせるよりいいんじゃない?」


「でも野球部……」


「別に何とでもなるよ。それにそーゆーのやってた方が将来使えるだろうし。高校の時、野球部と学級委員やってました、って…」


真鍋くんいい人過ぎるよ。

でも、野球部があるのにそんなことさせてられない。


「先生、私やります」


先生の方を向いて手を挙げた。
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