私だけに甘いあなたと恋をする
距離が近くて、まるで熊にでも襲われてる気分。


「一年三組、森くん……。ここ学校」


黒板に書かれた森くんの字を見ながら呟く響ちゃん。


「知ってるし。てか、アンタ誰?」


「最初に自己紹介したけど、君達が遅れてきたから…。二年八組担任の上村です。で、学級委員会の担当。他に聞きたいことは?」


「んで、上村センセーが俺達に何の用?」


「ちょっと…目に余るかな、と思って」


「もしかしてセンセー女居ないの?高校生の男女の間に割って入ってくんのやめてくんない?」


お得意の、鼻で笑う森くん。
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