私だけに甘いあなたと恋をする
「やっ、ダメ…」


響ちゃんの熱を持った舌が首筋に触れてぞくぞくする。


「まゆ…」


「――…っ、…やぁっ…」


首元に痛みがあったような気がしたけど、響ちゃんの手がブラウス越しに私の背中や脇腹に触れるから痛いのか気持ちいいのか分からない。


「――はあっ…」


前の時とは逆の場所。


「きょ…ちゃ…」


熱い息と舌が、私の神経をおかしくしていく。


「ね…、響ちゃん…」


「ん?」


「…吸ってない…よね…?」


「バレた?」


耳元でクスッと笑う声。


「ひどい…」


ずっと、いつ痛くなるのかドキドキしながら待ち構えてたのに。
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