私だけに甘いあなたと恋をする

「『どういう意味？』って顔してる」


「……だって…」


ホントに分かんないんだもん。


「血を吸ってたらね、別の物も欲しくなるんだよ」


別の…物？


疑問に思って首を傾げると、響ちゃんの手が私の太股に触れた。

スカート越しなのに、全部の神経がそこに集まったみたい。


「どういうことか、まゆにも分かるよね」


指先がスカートの裾(すそ)から入り込んでくる。

慌てて首を何回も縦に振った。

左手が私の頬を撫でる間も、右手は太股に触れたまま。


「可愛…。顔真っ赤」


左手だけじゃなくて、右手も更に上の方へと移動してくる。