私だけに甘いあなたと恋をする
スプリングがギシッと(きし)む音に、心拍数が跳ね上がる。

私の顔のすぐ両側に響ちゃんが両手をつくから、至近距離で向かい合わせの状態。

私の体の両側には響ちゃんの足があるから身動きも取れない。


「響ちゃん…、何か……恥ずかしい…」


見られてるのが恥ずかしくて、両手で自分の顔を隠した。


こんな目の前に響ちゃんが居るなんて…。


しかも、触れてもないのに体の熱まで感じる。


「隠さないで見せて」


肘をついて私の両手首を取るから、さっきよりもっと距離が近付いた。


――…っ、体…当たってるっ!


もう頭がパニック。
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