私だけに甘いあなたと恋をする
めちゃくちゃ見られてるじゃん…。


自分だけが知ってる部分の響ちゃんが他の人にも知られちゃった。


「えーっ!笑ってたの?めちゃくちゃ見たかったー」


「もうね、後光が差してたよ!」


「ねーっ」


うんうん。

響ちゃんの笑顔、ドキドキするよね。


「人間じゃないよ、あれは」


「ゴホッ!」


「三輪さん大丈夫?」


すぐ近くで喋っていた子達がこっちを向いて声をかけてくれる。


「う、うん。大丈夫」


『人間じゃない』の一言に反応して、思わず唾液(だえき)が気管に入りそうになっちゃった。
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