私だけに甘いあなたと恋をする
「三輪さん、学級委員の総代表って言われてたね」


「一学年六百人以上居るんだよね。その中で一年の代表とかすごーい!」


「う…」


そうだよね…。


各学年一人ずつの総代表。

当然ながら学校に三人しか居なくて。

学年代表六人中の三人。

私がその中の一人。

学年代表だけでも荷が重いのに。


胃…痛くなってきた…。


「三輪さん」


違う方向から呼ばれ顔を向けると、麻田さん。


「ちょっと……いい?」


「え…あ……。うん…」


廊下を指差され、戸惑いながら承諾する。
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