私だけに甘いあなたと恋をする
「百点から五点ずつ減るたびに俺の言うこと聞かないといけない、っていう罰ゲーム付き」


「へ?」


「ま、でも俺に好き勝手されたいんだったら意味ないんだけどな」


「好き勝手?」


って、何するんだろ…。


「そ。例えば――」


カタンと椅子の動く音がして一瞬目を落としたら、次の瞬間目の前に森くんの足があって。

顔を上げたら、私のすぐ目の前に顔があった。


「ちっ、近いよ!」


「近付いてんだから当たり前だろ」


「何で…」


「キス」


へ?

キス?


頭の中が疑問でいっぱいになったその時――。

私の左肩に手が置かれて。

左の頬に森くんの唇が触れた。
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