私だけに甘いあなたと恋をする
「ねぇ、響ちゃん」


「……」


あれ?

無視…された?


「響ちゃん」


「聞こえない」


えっ、何が!?

思いっきり聞こえてるじゃん!


「まゆりが俺のこと『ちゃん』付けする間は返事しません」


……。


「待ってくれるって言ったのに…」


「それは触れ合うことに関してだけだし」


響ちゃんが膨れてる。

可愛い。

って、大人の男の人に言うのも何だけど。

それに返事しないって言ったのに返事してくれてるし。


「……響」


「なぁに?」


すごい笑顔。


はぁーっ。

この笑顔…ダメなんだよなぁ…。


他の人に見せたくない。
< 207 / 449 >

この作品をシェア

pagetop