私だけに甘いあなたと恋をする
「まゆりー」


食材は買い終わったけど、店内を散策中。

それぞれ離れたところで商品を見てたら響が手招きした。


「なぁーに?」


近付いていくと、響の前にはアクセサリーが並んでいる。


「どーしたの?」


響みたいに綺麗な顔だと女物のアクセサリーも似合いそう。

そう思ってたら、首に両手を回された。

ヒヤリとした感触。


「うん、似合ってる。ほら」


響に言われて、すぐ(そば)にある鏡を見る。

首に触れたのはピンクゴールドのネックレス。


「可愛い」


日本のメーカーで、百貨店でよく見るブランド。

ピンクや白の石が(ほどこ)されてて、いかにも春って感じ。
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