私だけに甘いあなたと恋をする
しばらくしてネックレスを手に戻ってくる。


「つけてあげる」


「あ…ありが…、んっ…」


首筋に触れる手。

首回りに触れられるだけでものすごくゾクゾクする。


「まゆり、めちゃくちゃ敏感」


フッと笑われた。


「だって、響の触り方…」


何か…わざとそんな風に触ってる気がする。


「さすがに、いくら何でもこんなところでがっつかないよ」


うう…。

私が変なだけ…?


鏡に写る自分の耳や頬っぺたは真っ赤で、そこだけリンゴみたい。


「なんてね。少しもやましい気持ちがないわけじゃないけど」


「えっ!」


「俺だけに反応するように教え込みたいかな」


なっ…。
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