私だけに甘いあなたと恋をする
何てこと言うの!?


「や…。えっ…と…」


「可愛い」


耳たぶにキスを落とされ、何も言えなくなる。


「嫌だったら強制はしないけど」


そう言って両手を離した。


「はい、できた」


そう言ったのに、また後ろから私の首元に手を伸ばしてきてネックレスに触れる響。

どうやら調整してくれてるみたいで。

普段他人から触れられない顔から首回りにめちゃくちゃ触られるから、触れられるのが当たり前になってるような気がする。


「まゆりに似合ってる」


さっきの言葉なんてなかったみたいな普通の態度。
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