私だけに甘いあなたと恋をする
「俺ならゲームしたいかな」


「ゲーム?」


ゲームって…携帯ゲーム機…?


「そ。伝言ゲームとか鬼ごっことか。頭とか体使うし、皆でやったら盛り上がりそうじゃない?」


あ…そっちか。

一瞬でも『野球一筋かと思ったけど真鍋くんも普通の男の子だな』って思った自分が恥ずかしい…。

でも――。


「それって、体育祭とかでやるから無理じゃないかなぁー」


「マジ?」


でも、確かに盛り上がりそうだし楽しそう。


「何かできないか聞いてみる。ありがとう」


「あ…、うん」


それからはまた黙ってしまって、何も喋らなくなった。
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