私だけに甘いあなたと恋をする
同じ足並みで歩いてるけど、真鍋くんこっちでいいのかな?

そう思ってるうちに駅に着いて階段を上がり、改札口に入る。

定期を持ってるみたいだから真鍋くんも電車らしい。


「真鍋くん、電――」


「駅に着いたら誰か迎えに来てくれるの?」


『電車どっち?』

そう聞こうと思ったら言葉が重なった。


「え…あ、うん。お父さんが駅まで迎えに来てくれるって」


さっき学校を出る前にお父さんにメールしたら、車で迎えに来てくれるって返事があった。


「そっか。良かった」


「うん」


もしかして心配してくれてるのかな…。
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