私だけに甘いあなたと恋をする
「扉が閉まります。閉まる扉にご注意ください」
キンコン、と音が鳴って背後のドアが閉まる。
「何とか間に合ったな」
息を切らし、そう呟く真鍋くんとはほぼ体が引っ付いていて。
何とか間に合ったけど電車内は帰宅する人達でいっぱい。
背中のすぐ後ろで閉まるドアに制服が挟まらないように頑張って電車の中の方に体を押し込んだら、真鍋くんと密着する形になってしまった。
このドキドキは走ったから?
それとも男の子とこんなに近い距離に居るから?
考えても分からない。
「真鍋くん…、手…」
「あ、ああ。ごめん…」
「ううん」
階段の途中で握られた手が解放される。
キンコン、と音が鳴って背後のドアが閉まる。
「何とか間に合ったな」
息を切らし、そう呟く真鍋くんとはほぼ体が引っ付いていて。
何とか間に合ったけど電車内は帰宅する人達でいっぱい。
背中のすぐ後ろで閉まるドアに制服が挟まらないように頑張って電車の中の方に体を押し込んだら、真鍋くんと密着する形になってしまった。
このドキドキは走ったから?
それとも男の子とこんなに近い距離に居るから?
考えても分からない。
「真鍋くん…、手…」
「あ、ああ。ごめん…」
「ううん」
階段の途中で握られた手が解放される。